シリントン王女と「うごく浮世絵」

2年前の出来事です。タイ語と深く関わりのある方のブログを読んでいて、
思わずモニタの前で固まりそうになったことがあった。
ブログの内容は、その方が当時バンコクで開催されていた「国際ブックフェア」に行く
途中の駅のホームで遭遇したことが書かれていたのですが、文面を読んでいて
「え!まさか!ほんとかな?」と思ってしまったのです。
具体的な内容は次の通りです。↓画面ショットをそのまま掲載させていただきます。


http://plaza.rakuten.co.jp/lamyaidaeng/diary/200704090000/
(↑タイとタイ語に魅せられて)


読んでいて、とても不思議な気持ちになりました。
見ず知らずの人が自分の著書について、
それも異国の地で起きていることを話題にしている訳ですから…、
そのようになった経緯も興味がありますが、それよりも、その新聞を無性に見てみたくなりました。
しばらくの間ためらっていましたが、とてもそのままにしておく気にはなれませんでした。
勇気を出してブログを書かれているご本人にメールを送り、心情を伝えることにしました。
是非当日の新聞を入手したいので、新聞社の連絡先を知っていたら教えて欲しい…と。


すぐにご本人から返事をいただきました。新聞社の住所、メールアドレスの他に
万が一状況が良くない場合、考えられる他の入手方法などが懇切丁寧に記されていたのです。
ここまで考えて下さっていただけるのか…、大変感激してしまいました。


早速、辞書を片手に新聞社宛に手紙を書いて送ってみた。
しばらく様子を見ていたが、数週間経っても何の反応も無い…。
若干、期待をしていたので、ちょっと残念だった。
これで諦めなければならないのか辛かったが、これまで丁寧にアドバイスして頂いた
感謝の気持ちを伝えるためにも、ご本人に素直に報告をすることにした。


ここからが凄いのです!信じられない事が続きます!


「スケジュールはまだ決まっていないが、次回タイに出かける用事がある時に、
新聞を保存していそうな図書館に出向いてコピーを取って来ましょう。」と申されたのです。

信じられますか?自分の用事のことだけでも大変なのに、まして見ず知らずの者の用事を
誰がしてくれるでしょうか?考えてもいなかったことなので、お気持ちを伺っただけで
すごく嬉しかった。そのような日が来る可能性があるだけでも自分は運が強いのかなと思いました。
その日からその日がくるのを楽しみにし、気長に待つことにしました。

そのあと、何度かやり取りをさせていただき、約半年近く過ぎた頃、一通の郵便物が届きました。
中を開けると写真データを記録したCDが入っていました。
これには、ただただびっくりでした。ありふれた感謝の言葉だけで表現できそうもありません。




●現地の図書館での複写はモノクロで、カラーコピーを簡単に取れる環境はないとのこと。
条件が決して良くない状況の中で、その場でカメラで撮影されたことを思うと頭が下がります。
また、後で知ったことですが、途中何度かバンコクにお仕事で行かれたことがあったようです。
その時訪れた、いくつかの大学の図書館にはバックナンバーは無かったとお聞きしました。
一枚のコピーを入手することが、相当重荷だったのではないかと推察いたします。
大変申し訳ないことをしてしまったと深く反省しています。
はたして、同じ行動が自分に出来るか?はなはだ疑問です。


改めて、この場を御借りして、ブログのオーナーであるLamyai_daengさんにお礼を申し上げます。